乳首がへこんでいたり、真ん中にくぼみができてしまっている状態を陥没乳首と言います。見た目もそうですが、放っておくと赤ちゃんに授乳ができないなど、生活に支障が出ることがあります。

また普通の乳首よりも汚れが溜まりやすくなるため、放っておくと乳腺炎の原因にもなります。症状が進んで乳首に膿がたまった場合、切開して膿を取り除く必要が出てきますので、陥没乳首は治すことが望まれます。

クリニックや病院で治療を受けることも可能ですが、個人で治すことはできるのでしょうか。ここでは個人でできる陥没乳首の治療方法についてご紹介します。

陥没乳首を治すマッサージ

陥没乳首は大きく分けて真性と仮性の2種類があり、後者の場合指で引っ張ると症状が改善される可能性があります。陥没乳首のマッサージ方法ですが、片方の手で乳房を固定し、もう片方の親指と人差し指を、乳輪の外側部分に置きます。

乳首を押し出すように、指を使って上下から圧力をかけていきます(圧力をかける時間は5秒程度)。様子を見ながらゆっくりと力を入れることと、指の一を少しずつ変えて行うことがポイントです。次に乳頭と乳輪部を指でつまみ、左右横方向をもみます。

ここでも少しずつ位置をずらしながらマッサージしていきます。横方向をもみほぐしたら、今度は指を縦方向に動かします。片方が済んだら、もう片方の乳房のマッサージも行います。マッサージにかける時間の目安は片方2~3分程度、1日1回です。

授乳を試みている場合は、授乳前に軽く行うようにします。マッサージは、心地よいと感じる程度の力をかけるだけで十分です。どの程度の力が適当かには個人差がありますので、ゆっくりと試しながら始め、自分に合った加減を見つけるようにしましょう。

もしマッサージしても陥没乳首が改善されない場合は、吸引器具等を使うことも検討してみましょう。

効果的に陥没乳首を治すポイント

効果的に陥没乳首のマッサージをするなら、入浴中または入浴直後がおすすめです。入浴中は体が温まり、血行が良くなるため、マッサージに適しています。皮膚が清潔な状態でマッサージができるというのも入浴中にするメリットになります。

入浴以外でマッサージをする場合は、皮膚をこすりすぎないように注意しましょう。オリーブオイルや馬油など塗ってからマッサージを行うと、皮膚の摩擦を防ぐことができます。

陥没してしまった乳首がなかなか出てこない場合は、乳首がどこにあるか把握してみましょう。指で乳房を触ると、しこりのようなものを感じますが、それが乳首です。それを押し出すようにマッサージすることがコツですが、少しずつ表面に出すことをイメージしながら、ゆっくりと進めていきましょう。マッサージの基本は、乳輪を押して乳首を出すことですが、効果が感じられない場合は、無理に出さずに、改善グッズを使用してみてはいかがでしょうか。

市販されている商品の中には、医療現場で使用されているものがありますので、安全性が高く、効果が期待できるものを選ぶようにすると失敗を避けることができます。改善グッズには、へこんでいる乳首に貼って乳首を出すタイプや、専用の器具を使って乳首を吸引するタイプのものなどがあります。

個人で陥没乳首改善するときの注意点

マッサージで注意する点は、無理をしたり力を入れないことです。無理に乳首を出そうとすると、乳房や皮膚を傷つけてしまう恐れがありますし、重度の陥没など個人では治しきれない状態の場合もあるからです。

妊娠初期の陥没乳首マッサージは厳禁です。乳首を刺激することで子宮が収縮し、胎児に影響を与える可能性があります。どうしてもマッサージを行いたい場合は、妊娠中期以降にすることが無難です(マッサージ中に下腹部に痛みや圧迫感などを感じたらすぐにマッサージを中止します)。心配であれば医師に相談してから行うことをおすすめします。

陥没の度合いによって、一度で乳首が出ない場合があります。無理をすると痛みが出たり、乳首事態を傷つけてしまう恐れがあります。数日掛けてもいいから出すつもりで、ゆっくりとマッサージしていきましょう。

もし陥没乳首改善グッズを検討しているのなら、事前に意思に相談することをおすすめします。使い方を間違えると、症状が悪化したり、乳房を傷つけてしまうなど逆効果になってしまう可能性も考えられるからです。

個人で治療できるには限界があります。その場合は無理をせず、医師に相談します。陥没乳首の治療は主に外科手術となりますが、保険が適用される場合がありますし、状態に合った治療を受けることができます。

まとめ

陥没乳首の状態によっては、個人で治すことも可能です。個人でできる主な方法は、マッサージをすることと、陥没乳首改善グッズを使用することの2つです。

マッサージは体があたたまる入浴中または入浴後が効果的で、無理をせずに自分に合ったペースト圧力ですることがポイントになります。陥没乳首改善グッズは、指で出すことができない場合に効果的な方法です。正しく使用することが、症状改善につながりますが、安全面などを考慮すると、使用の際は医師に相談することをおすすめします。

個人の手に負えないほど重度の陥没乳首もありますので、自分で限界を感じたら医療機関で適切な治療を受けることが無難です。